300線高精細印刷

300線高精細印刷を標準仕様。きめ細やかな仕上がりをご覧ください

オフセット印刷の「線数」とは

 オフセット印刷では、ブラック・シアン・マゼンタ・イエローの4色を重ね合わせて印刷します。
全ての色は、版に生成された細かい網状の点によって表現されます。この点は網点と呼ばれ、大きさの違いによって色の濃淡が表現されます。この網点の1インチ(約2.54cm)あたりの数を「線数(またはスクリーン線数)」といいます。
一般的なオフセット印刷は175線が採用されていますが、線数が高くなるほど網点が目立たなくなり、クオリティの高い印刷物になります。

高精細印刷とハイブリッド印刷

ハイデルベルグ スープラセッター

 一般的に高精細印刷と呼ばれる線数が250線程度になると、網点周期は⾁眼で確認できないほど微細となります。
網点が微細となることで形成するインキ膜厚が薄くなり、網点の重なり部分の再現性が向上し、インキの濁りが低減します。その結果、網点によるざらつき感が低減し、階調表現や⼩さな⽂字の品質も向上します。
鮮明で⾼彩度の表現が可能となるため、写真集や美術印刷などに⽤いられています。
網の線数が⾼いことは、モアレやロゼットパターンが軽減されるというメリットもあります。

ハイブリット印刷とは、高精細印刷の印刷しづらいという欠点を解決するために開発された技術で、AMスクリーンFMスクリーンのお互いの長所を活かした印刷です。
ハイライト部とシャドー部はFMスクリーンで、中間部はAMスクリーンを使用して印刷を行います。175線のオフセット印刷と比較すると、美しさは一目瞭然です。是非300線高精細印刷をご利用ください。

マツオ印刷では、平成23年にハイデルベルグ社製のスープラセッター(サーマルCTP)を導入し、
175線の印刷から300線高精細(ハイブリッド)印刷へと変わり、これを標準印刷といたしました。

高精細ハイブリッド印刷の特長とメリット

ロゼットパターン(花紋様)
  1. 175線の印刷では肉眼で視認することが出来る網点も、300線高精細印刷ではほとんど見えないほど小さくなります。ざらつきがなく階調表現がスムーズになり、全体のディテール(細部)がまるで写真のように仕上がります。
  2. 175線では40〜50パーセント付近の網点に右画像のような花紋様(ロゼットパターン)が出ますが、300線高精細印刷ではほとんど現れません。
ロゼットパターン(花紋様)ロゼットパターン
  • モアレ=規則正しく分布している細かな点や線を重ね合わせたときに新たに生じる斑紋。印刷時に網点の重なり具合によって発生する縞状の模様。
  • ロゼットパターン(花紋様)=カラー印刷物をよく見ると小さな花紋様が並んでいるのが見えます。これは4色のインキが色ごとに定められた角度で配置されているために現れる現象です。

印刷品質について

色合わせの自動化でリピートも安心

ハイデルベルグ スピードマスター SM52

オフセット4色印刷機はハイデルベルグ社製 SM52です。
CIP3により色合わせ作業を自動化し、インキ濃度も常に管理して高品質に仕上げます。リピートの印刷物でも前回と刷り上がりの色が違うと言うことはありません。安心してお任せください。

用紙が変われば同じ版で印刷しても色再現は変わります。印刷する用紙による色ズレが起きないよう用紙毎に事前に印刷し、刷り上がりの色が同じ色になるよう調整作業を行っております。色々な紙に印刷しても同じ色再現を実現しております。

用語集

AMスクリーンとは

等間隔に配置された網点の大きさを変化させて色の濃淡を再現する技術です。均一で美しい平網が表現でき、印刷でのインキ転写精度において高い安定性と作業性があり、オフセット印刷技術のスタンダードとして、長年にわたって印刷業界で採用されてきました。しかし、モアレやロゼットパターンが目立つ、グラデーションでトーンジャンプを起こす、細い罫線を網で再現すると波打って見えたり、文字の一部が切れているように見えるなどの欠点も有ります。

AMスクリーン
FMスクリーンとは

1つひとつの網点が全て同じサイズ、かつ非常に小さいことが特徴で網点を不規則に配置させて色の濃淡を表現します。(一般的な点のサイズは20ミクロン:1000分の20ミリです)特徴としては、微細な点で表現されることで、細部の表現に優れ、また色調の再現性が高いため、濁りの少ない鮮やかな仕上がりになります。AMスクリーンが苦手とする衣服の縞模様・貴金属・ベタ以外の細い罫線なども美しく再現されます。また、FMスクリーンは不規則な点の集まりで色を表現するので、AMスクリーンで発生するモアレやロゼッタパターンが発生しません。ただし、ランダムに見える点の配置により、単一の色調の部分にザラツキ感が出る場合もあります。微細な点での表現のため、印刷を安定的に行うためには高度な印刷技術とそれを担う品質管理を必要とします。

FMスクリーン
ハイブリッド印刷とは

従来のAMスクリーンによる高精細印刷では、ハイライト部とシャドー部の網点が非常に小さくなるため、印刷では再現できないという欠点がありました。この問題を解決するために開発されたのがハイブリット印刷です。これは、AMスクリーンにおいて小さくなるハイライト部とシャドー部の網点を、FMスクリーンで再現するという技術です。

ハイブリッドスクリーン
CTPとは

デジタル化された印刷情報を直接出力装置から印刷用の刷版を出力することをいい、digital to plateとも言います。従来はイメージセッタからフィルムなどを出力し印刷用の版を作成していました。CTPの技術は、出力作業の高品質化、コスト削減、短納期化を可能にします。

CIP3とは

印刷データの絵柄面積率を数値化し、印刷機のインキ壺開閉量を自動化するシステムのことです。これによりオペレーターは微調整を行うだけで、安定した印刷を可能にします。

175線や300線の線数とは

175線や300線というのは、印刷の精度を示す尺度のひとつで、写真など濃淡のある部分は、製版段階で細かい「点」=「網点」に変えて印刷しております。この網点が1インチ(2.54センチ)に何列並んでいるかという意味です。単位は「〜線」といい、たくさん並んでいるほど網点一つひとつの大きさは小さくなり、よりきめ細かい表現がでます。現在印刷業界でよく使われている線数は175線です。

網点とは

印刷物の写真などに表されている点のことをいい、点の大小により写真原稿の濃淡を表します。デジタル処理の場合は、コンピューターで網点を発生させ、フィルムやプレートに出力される。この網点処理を行うプロセッサを「RIP」といいます。
10から100%の網点

高精細印刷とは

オフセット印刷において300線以上での印刷を高精細印刷といいます。高精細印刷は1インチの中に300個以上の点が並びますので、目で見た分には点がほとんど見えません。ざらつきがなく階調表現がスムーズになり、全体のディテール(細部)がまるで写真のように仕上がります。

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